1780423 ランダム
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ガードマンのつづる日常

ガードマンのつづる日常

2006

元旦

123)あけおめと ネットで届く 年賀状

                      返事もネット ことよろ短歌


1・18

124)浄水場 広き敷地に 風わたり

                      生命を守る 清水あつめて


125)子規読みて 自分の短歌は 月並みと

                      気づきし今日 このごろの日々

126)川柳の 歴史をたどる なき笑い

                      悩みまどいう 人と同じ


127)日曜の 散歩コースで 仕事する

                      見える風景 何時もと同じ


128)駅で詠む 今日一日の 出来事は

                      ただ無事でした 何事も無く


129)中吊りで 情報収集 水曜日

                      入稿時間差 あてあてゲーム


130)株券が ただの紙切れ ライブドア

                      想定内と 強がりを言う


1・19

131)ビジネスの 準備いそがし 朝の席

                      コーヒー飲みて 資料手にとる


132)書く毎に 自己嫌悪が つきまとう

                      それでも書くさ いちびりの性


133)富士山が しゃがみこんで 身を隠す

                      丹沢 大山 山並みつづく


134)名物は ラーメン館だけ 新横浜

                      ビル風もある 川吹き抜ける


135)帰り道 返り血浴びて 新選組

                      パレードは5月 母の日と同じ


136)滝の汗 どうしてこうも 寒いのに

                      隠し事ある お覚悟召され


137)浜辺にて 夜空の星を 仰ぎ見る

                      天の川に似た 海の白波


138)煉瓦館 美味しいコーヒー 出すそうな

                      名曲喫茶 耳きこちよし


139)花飾り パーティの主役 胸に付け

                      花びらとりて 占いをする


1・20 大寒

140)和歌詠みの ポイントもとめ 帰り道

                      信号待ちで 一首書き込む


141)立ち止まる 橋のたもとの 散歩道

                      空を見上げて 月を探すも


142)パソコンで ラジオステーション カントリー

                      Patty Loveless

You Don't Even Know Who I Am.

愛のないパティ

                      あんたには 私のこと わかんないわよ


1・21

143)雪の日も 仕事だ仕事 さあ仕事

                      中止決めるは お客様の方


144)雪かきで 体暖め 駐車場

                      ラインの上の つもる雪から


145)お客様 笑顔で降りる 車から

                      誠意通じる 黒いアスファルト


146)相棒を 改札で待つ 19おんな

                      オーラでわかる 警備1週間


1・22

147)陽光で 溶け落ちる雪 肩たたき

                      立ちずみ 見るは 木々の雪花


1・23

148)予報では 寒い朝だと 手袋を

                      しなくてもすむ 陽光は春


149)雪残る 道に陽光 あたたかく

                      風冷たくも 春来るきざし


150)あっ 富士山 すそまで見える 横浜は

                      マンション10階 気分は最高


151)携帯で 連絡なしと いうことは

                      そのまま待てと いうことなのか


152)文身 歴史資料館 何だろう

                      近づき見れば タトゥーミュージアム


153)残り雪 溶けては凍る この一日

                      春待ちどうしい 風冷たくても


154)人情の 厚き横浜 声かける

                      空き巣被害も 自慢話に


1・24

155)大阪が いやだと語る 大阪弁で

                    となりの警備 同郷の人


156)どうみても 50代で65 アパレルで

                    原宿闊歩 表参道


157)すみよしの 中西さんは 同級生

                    思い出に残る 同じ名前だ


158)ガウスより オレが天才 金稼げ

                    数式よりも 数字あげろと


1・25

159)冬の空 赤青黄色 恒星が

                    位置を変えつつ 人生占う


160)中華街 師走の気分 旧正の

                    準備ととのえ 人出も多く


161)ジャスミン茶 香りと味に 驚いた

                    今は愛飲 コーラと同じ


162)目印は 大船観音 駅目指す

                    大橋渡り 川沿いを行く


163)横浜は うたのふるさと 旅人に

                    やさしき街か こころうるおう


164)乗り過ごす 電車の中の 転寝(うたたね)は

                    目的地までの 時間調整


1・26

165)3人の 綺麗な美女に 見つめられ

                    ダメよ駐車は ミニパト警巡


166)高速を はさんで芝と 芝公園

                    まぎらわしいな 芝大門も


167)田町まで 工事工事で また工事

                    こんなにつくって どうするのビル


168)始発駅 ぐっすり寝よう 20分

                    文庫本読む 気さえおこらず


169)港区に 通り入れば 町工場

                    マスターと呼ぶ 若き工員


170)うたを詠む 睡魔の9時が ノートには

                    ミミズがはって 判読推理


1・27

171)多摩川の 近くで工事 土手を見て

                    お昼はベンチ 家庭菜園


172)駅工事 誘導の声 こだまする

                    やっと出来たか エスカレーター


173)狭い道 ベンツが走る 世田谷に

                    軽で走れば 余裕あるのに


174)ホンダより ヤマハのバイク 乗る人は

                    ヘヤースタイル UFOモヒカン


175)雪国に 同情するのも いいけれど

                    報道あおる ただそれだけさ


176)マンホール 作業服には 汗しみて

                    冬暖かく 夏は涼しと


177)マンホール くさび入れろと 苦情出る

                    ガタガタと音 ダンプが走る


178)メンテする 地中を走る 電話線

                    昔電柱 今マンホール


179)ロケしてた 駅の改札 今はなし

                    小田急線の 高架工事で


1・28

180)谷戸に人 わら束燃やす 春霞

                    雪残るあぜ 泥はねあるく


181)横浜は 久良岐郡とか 古代より

                    白キジを奉げ 租税まぬがる


182)久良岐とは 倉城の意とか 地名みて

                    歴史を訪ね 古道を歩く


183)薪煙る 団地の側で 芋煮鍋

                    ひしゃくで一杯 200円なり


184)近道は 東名のガード 大騒ぎ

                    ひび割れ補修 年度末風景


185)傷口に 塩塗る行為 文字を書く

                    神経病みて 生命燃え尽く


186)その人の 悪魔の姿 文字に出て

                    傷跡癒えず 過去の病の


187)良薬も 過ぎれば毒に 歌詠みて

                    病癒えぬも 歌を詠む性


188)のぞきこむ 地獄の淵で 次は誰

                    阿弥陀で決める 死神会議


1・29 春節

189)春節で 深夜につどう ン千人

                    10秒間の カウントダウン


190)人出どう 栗売る主人 あたたかい

                    今年は多い 店はヒマそう


191)爆竹の 煙が覆い 獅子舞が

                    勢揃いした 年の始めに


192)関羽廟 2時間待ちと アナウンス

                    お参りの列 廟を一周


193)中華街 寿司屋 居酒屋 焼肉店 

                    有って当然 ここ日本だよ


194)子供連れ 若い夫婦も うれしそう

                    獅子の愛嬌 思い出残る


195)横浜の 深夜歩いて ランドマーク

                    関内過ぎて 桜木町も


196)指路教会 ヘボンがいたよ 石づくり

                    ローマ字表記 原点がここ


197)東横線 廃墟はつづく 桜木町

                    聖堂立派 幸福の科学


198)栗食んで 一回りする 中華街

                    ベンチで星を 仰ぎて休む


199)見覚えの ある道左 地図なしで

                    仕事で来てる 横浜の街


200)橋渡り たもとにトイレ あることも

                    知っているとも 来たばかりだよ


201)初詣 平沼神社 柏手を

                    音響かせ 午前3時半


202)横浜は 平家の街だ 歴史知る

                    やはり海運 水軍の基地


203)ブックオフ カエラのCD 5800円

                    どうりで次を 出さないはずだ


204)崎陽軒 本店前通過 1000円の

                    シュウマイ定食 まだ食べてない


205)金港橋 一年前とは 様変わり

                    運送屋なく パーキングビル


206)三角の 金港公園 お気に入り

                    石のモニュメント 立ち樹をかこむ


207)仰ぎ見る タワービル2つ 4年前

                    明け六つの鐘 聞きゲート立つ


208)期せずして 昔の仕事場 巡り行く

                    年の始めに 楽しきことよ


209)頼朝が 勧請した 洲崎大神

                    詣でて通る 旧東海道


210)祭神は 杉山神社と同じ 阿波国の

                    太玉命(フトダマノミコト) さすらいの神


211)関羽殿 神社巡りに ご同行

                    春節くらいは 骨休めして


212)洲崎大神 拍手2つ 闇響き

                    参拝すます 午前4時半


213)4時45分 東神奈川 電車乗る

                    一寝入りする 歌はそれから


214)帰り道 地蔵大仏 関羽殿

                    預け挨拶 午前5時半


1・29【午後の部】

215)メモとらず 和歌を詠むのは 計算を

                    ソロバンなしで 暗算みたい


216)目と耳が 分離している 訓練は

                    ソロバン習った 小学生時代


217)耳と口 目と手が連動 動き出す

                    同時に二つ 別作業する


218)昔見た 落語のテレビ 金悟楼

                    言うこと表情 正反対だ


219)言うことと やっていること ちがう人

                    だから生きてる 人面白い


220)本当は どっちなんだと 風見鶏

                    本人決めず 風の吹くまま
1・30

221)14度 気温たしかめ 暑いはず

                    8枚着込み カイロは2つ


222)さてさてと 薄着しようか パソコンで

                    予報を見れば まだ春は先


223)疲れかな 徹夜歩いた 8キロは

                    不思議快感 充実感に


224)錯覚さ タダの疲れさ 肉体を

                    酷使して得る 行者気分


225)一日の 長さ楽しむ 座禅だと

                    思えば思える 警備の仕事


226)五蘊とは 辞書で調べて なるほどと

                    いろうけおもい(色受想) おこないしると(行識)


227)歌詠みて はじめて識るや 先達の

                    若き想いの 語句ほとばしる


228)歌の海 飛び込み泳ぐ 自由形

                    沖の白波 追いかけてゆく


2・1

229)雨の日に 尾根道歩く 水溜り

                    足元すべる 石段のぼり


230)熊笹が 色鮮やかに みどりと黄

                    ふちどりの葉を 足にからませ


231)目にしみる 赤く見えるよ 落ち葉たち

                    雨に洗われ みどり葉に映え


232)竹林は 幽玄の元 風渡る
                    雨音さえも 耳に届かず


233)一面の 白き雪とけ みどり葉が

                    春の主役と 雨水はじき


234)いつも鳴く カラスはどこだ ひきこもり

                    穴倉みつけ 雨宿りする


235)喫茶店 コーヒーとパイで 雨宿り

                    水を飲み干し 語句ひねり出す


【夕刻】

236)わが庭は 20万坪 雪道を

                    また雨の日も 次は日の出を


237)病伏す 友を思いて 顔浮かぶ

                    別れを告げに 来たるらしかも


238)行者道 なつかし思う 比叡山

                    真言唱え 回峰の行


239)もののふの 道に通じる 場をもとめ

                    言葉のつるぎ 磨く日々なり


2・3

240)朝に一首 たたずみノート 犬睨む

                    そこオレ様の 通り道だワン


241)朝走る 青き目の人 汗流し

                    アメリカンスクール 長き白壁


242)鎹の 犬連れ歩く 夫婦して

                    木々の間に 朝の香をきき


2・4 立春

243)朝によむ 立つ春の日に 春をよむ

                    寒き風吹く 夜明ける前に


244)朝の4時 街のざわめき 驚いた

                    微かに聞こえる 夜明けの空に


245)新聞を 配る自転車 追い抜いて

                    夜明けのライン 静々と行く


246)暖をとる しばしドトール 熱きコーヒー

                    寒き風吹く 朝のはじめに


247)民家園 囲炉裏囲みて 家族連れ

                    消壷一つ 話が尽きず


248)人気(ひとけ)なき 市民の森の 雪道に

                    先を越された 足跡二つ


2・22

249)何気なく スイセンの花 咲きそろう

                    等々力に行く 電車道脇

3・2

250)声かける 歩行者の方 渡れます

                    白き杖もつ みぞれ降る日に


3・4

251)たんざくを 見えない糸で 結んだよ

                    歌詠み冊子 週末に届く


3・18

252)ひねくれて 一人旅行く 道連れは

                    五感を持てる この現臣(うつそみ)よ


3・29

253)サボテンに 水やり季節 桜さく

                    砂地黒く 多肉はりきる


254)目黒川 新木桜 咲き競う

                    コンクリー土手 蔦の葉緑

255)巣作りや カラスが三羽 婿選び

                    真昼の決闘 屋上フェンス


6・6

256)ことうみ(言海)に 言の葉浮かべ 仰ぎ見る

                    空星々に 道尋ね行く


6・7

257)蛍火で 歌詠むこころ 輝きて

                    かえるの声とせせらぎの里


7・29

258)大暑過ぎ 梅雨明けもせぬ 空見上げ

                    カッパを着込み 汗流す日々


259)やはりその 都市化の波は 目指したり

                    夏草茂る 高尾の山に


260)昼休み 藤棚の下 風通る

                    まどろみ思う 君の姿を


261)雨模様 待てど暮らせど 来ぬ夏へ

                    熱き思いを 歌にしたため


262)人の世の 終わりに近く すれ違う

                    残暑にも似た 恋の残り火


8・6

263)やっと夏 灼熱の夏 三十五度

                    熱き風呂にて 汗流す汗


264)十三夜 横たわり見る 夏の宵

                    虫の羽音に 線香ゆらす


265)西空に 横顔に似た 十三夜

                    君も見るかも 夜祭の後
2006・11・7(立冬)

266)仰ぎ見る山々のかげ風強く 

           冬のはじまり冨士顔を見せ


267)人の世にこころの中を旅するは

           どこでもドアのブログ遊びか


268)図書館の本の招きで旅をする

           寄ってらっしゃい背表紙の文字


2006・11・8

269)青空に輸送機の影音もなく

           基地に近きを知る人もなし


270)やはり冬セーター着込む3時過ぎ

           日向を選ぶ警備ポイント


271)食材をやはり値段で決めようか

           いつもの店の100円コーナー


272)騒動の資金のあとをたどる道

           やはりいつもの国に行き着く


273)ブログにて刺激を受けて見えてくる

           手先の手口見え透いたウソ


2006・11・9

274)青空に柿の実黄色朝日映え

           南天の赤牡丹はピンク


275)駅に着きエスプレッソで一休み

           朝の贅沢にがさ一口


276)公園で着替えを済ませ制服に

           安全願う今日の一日


277)中吊りで世間の話題垣間見て

           智恵なき衆生に考アドバイス


278)帰り道お地蔵様に頭垂れ

           日々のお守りありがたきかな


2006・11・10

279)仕事前朝のひと時木々に聞く

           開発前の山野時代を


280)街路樹の銀杏緑で冬はまだ

           日差しが暑いお昼飯時


281)3時過ぎ陽が傾いて長い影

           見上げる空にすじ雲は冬


282)作業車の安全確保夕刻は

           誘導棒に灯をつけて


2006・11・14

283)寒き朝防寒具着て10時まで

           昼から着込むまた防寒具


284)縄なしで縄跳びをする50回

           内臓摩擦寒さ対策


285)コーヒーの熱き刺激を舌先で

           楽しめる冬毛布まといて




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